2009年04月28日

非同期型ファイル共有サービス「Dropbox」

TechCrunchに拠ると、複数のPC間でファイルを同期・バックアップするクライアントインストール型のオンラインサービス「Dropbox」のユーザー数が遂に100万人に到達したようだ。DropboxはGoogleやYoutube、Apple、NVIDIAなどへの出資で有名なベンチャーキャピタル「Sequoia」から出資を受けており、その意味で最も期待されているベンチャー企業の1つと言うことができよう。

話をDropboxに戻すと。職場のPCで文書の作成をしていて、その作業を家でも続けたいというような場合、家のPCに文書を添付したメールを送信、家でメールを受信して添付文書を開き、作業を再開する。誰もが経験したことがあるだろう1シーン。ひどい場合は、添付する文書を間違え、翌日、職場に行く羽目になったなんていうケースもあるだろう。

そんな状況を解決するのが、このDropboxのサービスである。職場と家、両方のPCにインストールしておけば、マイドキュメント内のMy Dropboxフォルダ内(これは初期設定であり、他のフォルダを同期させることも可能)を自動的に同期してくれる。自分が作成した文書の最新版を、自分宛てにメールに添付して送信するなんてことをしなくてよくなる。Dropbox内に文書を放り込んでおき、常にそれを上書き更新していけば良い。

MicrosoftのFoldershareなどのその他のファイル共有型サービスとの決定的な違いは、Dropboxサービス自体がセンターサーバを持ち、そこに利用者のDropboxフォルダ内のデータがコピーされる為、仮に利用者が最新の文書が保存されたPCをシャットダウンしてしまっても、利用者はその文書をDropboxのセンターサーバー経由で別のPCからダウンロードできるという点だ。

■ 新規事業立ち上げに際して考えてみたい
センター(サーバ)を配置して、時間的なラグをそのセンターで吸収して、利用者に利便性を提供するというサービスモデルで他にも新規事業は考えられないだろうか。また、新規事業としてオンラインサービスを開発する際、その実現手段はウェブ一択でなく、インストール型アプリも視野に入れて置く必要があるということか。

それにしても、Dropboxのお陰でちょっとした面倒がなくなることで、職場での休憩時間や勤務時間後のわずかな時間を、起業の準備のための私的な時間としてますます活用していきたいものだ。

https://www.getdropbox.com/
ラベル:IT
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2009年04月27日

Yahooのビジネスパーソン向けSNS「CU」

この数年間、ミクシィ、モバゲータウンの急成長で、SNSに関する報道はやや過熱気味の感もあったが、昨年のGREEの上場でそれも一段落かのように見える。

そんな中、SNSでは完全に出遅れていたYahooがひっそりと「CU(シーユー)」をベータリリースしている。CUは実名登録を原則とした、ビジネスパーソン向けのSNSである。このカテゴリでは、07年6月にサービスを開始したニフティの「ビジネススペース」、同じく08年1月にサービスを開始したSBI Roboの「SBI Business」、に次ぐ後発となるが、ビジネススペースで1万人、SBI Businessで9万人という会員獲得状況を考えれば、Yahoo360の時ほどは悲観的になる必要はない。

現にサービスを開始して1ヶ月で既に5000人の会員を獲得していると言う。ビジネススペース、SBI Businessと異なり招待状が届かない限り、会員登録できないことを考えれば、まずまずのスタートと言えるだろう。

ビジネスパーソン向けのSNSでは、米国のLinkedInが03年にサービスを開始して、わずか3年後の06年に黒字化を実現している(デジタルガレージがこのLinkedInを日本でも2008年を目安にローンチすると発表していたが、未だ実現していない)通常のSNSに加えて、人材募集や求職、人材や企業の評価を調べる機能を備え、メッセージの送信数に応じて課金を行うモデルとなっている。
2007年9月時点で1500万人の会員が利用しており、転職・採用活動の為のプラットフォーム(採用側にとっては、他の採用チャネルに較べて比較的安価)として、少なくともシリコンバレーでは一般化しているように見られる。

■ 新規事業立ち上げに際して考えてみたい
匿名性が重んじられる日本と、そうでないアメリカのネット文化の違いはあるかのだろうが、ここでは日本はアメリカに大きく遅れをとっている。オンラインサービスの領域には、アメリカで受け入れられたモデルを日本に持ち込むというタイムマシン経営で成功するチャンスがまだまだ他にもあるのかもしれない。

http://cu.yahoo.co.jp/
ラベル:IT SNS
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2009年04月26日

世界最大のヨガスタジオチェーン「ビクラムヨガ」

この10年で急激に参加人口を増やしたヨガ、あるデータでは、ヨガスタジオに通う会員の数は33万人、市場規模は300億円弱、前年比25%の成長率、とあった。専門のスタジオ以外に一般のフィットネスクラブでも教えられていること、特別な器具が必要ないため自宅でも出来ることを考えれば、参加人口は100万人はいると思って良いだろう

世界最大規模のヨガ・チェーンと言われている「ビクラムヨガ」を体験してきた。土曜日の朝10時からという時間、且つ雨天であったにも関わらず、スタジオにはほぼ満員と言える人数(30人強)が集まっていた。

勝手な先入観として、瞑想やリラックスのような癒しの要素がヨガというコンテンツの魅力なのだろうと考えていたが、実際には異なり、ビクラムヨガは一定の緊張感を保ちながら行う強度の高いフィットネスだった。インストラクターのリードもビックリする位のテンションで行われる、高いテンションではなく強いテンションだ。参加者は30代の女性が圧倒的に多く、参加態度や服装からは、強いモチベーションが感じられた。レッスン後は綺麗なシャワールームで大量の汗を洗い流し、強烈なデトックス感を味わうことが出来る。

1ローカルのスタジオでこのサービスレベルにあるのであれば、ニュー・レジャーと呼ばれるような一過性のブーム(例えば、ダーツやピラティスのような)から、既にカラオケのような定番レジャーとして定着しつつあるのだろう。

http://www.bikramyoga-japan.com/
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