2009年05月17日

上海発の焼き小龍包専門店「小陽生煎饅頭屋」

行列に並ぶのが嫌いとされる中国人ですら、その美味しさの為に並んでしまい、上海で行列が出来ていると評判の焼き小龍包専門店「小陽生煎饅頭屋」に行ってきた。とは言っても上海ではなく、町田店である。

何でも、奥様が上海土産に持ち帰ったその焼き小龍包の味に惚れ込んだ旦那が、上海の本店に頼み込んで、修行を積み、昨年末(08年10月)に町田での開店にこぎつけたらしい。一見、普通の小龍包なのだが、底部が餃子のように焼かれ、硬くなっている。そして、この底部は皿のようになって、肉汁を溜め込んでおり、そこに濃厚な味わいが凝縮されている。ジャンクフードのように癖になりそうな味の濃さ、好みに応じて黒酢や辛味を合わせて食べる。

小雨がパラつき、人出はいつもに較べれば少なかったのだろうが、5〜10組程度の行列が出来ていた。小龍包が焼きあがるのに時間がかかるのだ。

1回100個焼ける、4個で300円、1回で7500円の売上。15分に1回焼くと考え、1時間で4回転、1日6時間実稼動するとして、1日24回転。1日の売上は18万円、週6日営業するとして、1ヶ月の売上は432万円。人件費が3人x20万円、地代が10万円、材料費が売上の30%と考えると、毎月200万円以上の利益は出ていそうだ。この利益率を考えれば、早々に次の出店があるのではないだろうか?

■ 新規事業立ち上げに際して考えてみたい
アメリカやフランス、イタリアのような欧米の先進国だけでなく、中国や韓国のようなアジアの国々からもコンテンツを持ち帰ることで商機を作り出せるのではないか?(それにしても、タリーズの日本1号店が銀座にオープンしてから、もう10年以上経つわけだ)

http://r.tabelog.com/tokyo/A1327/A132701/13039067/
ラベル:外食
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2009年05月15日

リクルートの新規事業「TownMarket」

この春、個人的に最も注目している新規事業がリクルート社の無料宅配サービス「TownMarket」である。これは1週間分のテレビ番組表と地域の広告・チラシが毎週ポストに届けられるという、実にシンプルなサービスである。

新聞の発行部数が右肩下がりの減少傾向にあることが言われだして久しいが、新聞のテレビ欄とお得な情報が満載のチラシは、特に高齢者や主婦にとって、以前としてキラーコンテンツであった。しかし、このコンテンツは新聞社が制作・所有しているわけではなく、それぞれテレビ局と広告主がそれぞれプロモーションの為に制作・帰属するものだった。

新聞の購読を停止した世帯が増えつつあるこのタイミングで、目ざといとしかいいようがない。リクルートは「新聞社だけにこのキラーコンテンツをただで独占させておく手はない」と考えて、この新規事業を始めたのであろう。

しかも、「TownMarket」では利用者のポストに投函することが出来る。これは「R25」に見られるような第三者から棚を借り上げて配布する方式に較べて、大幅な配布コストの削減が期待できる。

番組表に、番組宣伝を兼ねたインタビュー記事や企画広告を交えて、読み物コンテンツとしての価値も付加してしまう。リクルートの十八番とも言える手法であり、失敗する確率は極めて低い。

■ 新規事業立ち上げに際して考えてみたい
テレビの番組表やスーパーのチラシのように普段何気なく接しているコンテンツが「実はキラーコンテンツだった」「実は無料(ないし格安)で使用できた」というところから着想して新規事業を立ち上げられないだろうか?

http://townmarket.jp/
ラベル:リクルート
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2009年05月13日

メタバース(仮想三次元空間)事業の現在(続)

ビジネスパーソン向けSNSとしては日本で最も普及しているであろう「SBI Business」の開発・運営を手がけるSBI Roboもまたメタバース事業「東京0区」を開発・提供する予定があった。しかし、昨年(08年)8月に開発元との交渉を打ち切り、「東京0区」事業は凍結された。

「東京0区」事業凍結に関する報告は、非常にうまくまとめられており、一読でメタバース事業の運営の難しさを理解できる内容だが、それを敢えて更に要約するとすれば、凍結の理由は4点である。

・メタバースという市場が全体では収縮トレンドにある
・携帯電話向けに移植することが困難である
・ブラウザ上で動くように仕様変更することも困難である
・iPhoneやAndroidの登場により先行きが不透明な状況にある

この説明だけだと「アメーバピグ」や「ニコっとタウン」のような数千万円単位の投資で開発できる、ブラウザとFlash で動くようなメタバースの可能性はなかったのかという気もするが、SBI Robo CEOの渡部氏によれば、SBIがメタバースに取り組む目的は「仮想通貨の流通」とのこと。確かにその目的であれば、「アメーバピグ」のアプローチが最適とは言えないように思える。

同じメタバースでも、Habboのように限定されたコミュニティとして年間の売上数十億円程度を狙いに行くのか、それとも仮想通貨のデファクト・スタンダード、売上1000億円超を狙って行くのか、でサービスの内容も全く違ってしまうということか。その意味ではこの「東京0区」だけでなく、「Meet-me」なども後者のポジションを狙っているのだろう。

■ 新規事業立ち上げに際して考えてみたい
同様のサービスモデルで大幅に先行しているプレーヤーが居たとしても、サービスの目的やターゲットを変えたり、マーケットを小さく絞り込むことで、成功できる(先行プレーヤーが失敗している場合は、尚の事、手を変える必要がある)。

http://blog.tokyozeroku.com/
posted by 新規事業立ち上げマン at 01:31| Comment(0) | TrackBack(0) | 新規事業 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする